ネバネバ

最近は冷凍バナナばかり食べています

客人

第3波なるもののただなか、「これからどれくらい増えるかわからないのにもう過去最高を記録した」、つまりこの「波」がどれくらいの大きさなのか予想できない怖さがある。

考えてみれば第1波・第2波の時にも同じ状況だったはずだが、最高値を更新した衝撃は記憶にあるものの、山が下り坂になった時についてはあまり意識していなかったし、山の大きさを把握できた安心感もあまり記憶にない。

第3波くらいになると波自体に対してのマンネリ感も生まれているようで、人によってはマスクはパフォーマンス的につけるけど飲食の場での感染は全く気にしていなさそう、というか自分が感染するとあまり現実的に考えてはなさそう、という姿勢も一定数いる印象。自分も正直そちら寄りである行動をしてしまっている自覚はあり、飽きっぽさと考えの甘さを自戒。

合目的

モルティーなビールが好きなのだとなんとなく気付きつつある。思えば初めて飲んだビールも、おいしいと思ったポイントは麦の香りだったかもしれない……

  • Guayabera / Cigar City
    アメリカンペールエール。すごく好みかもと思ったら、説明文に「ベリーやライムの葉、タンジェリンの香りと程よく芳ばしいモルトの味わい」とあり納得。柑橘系に振り切れて発散した味というよりは、もう少し内向きのこもった響きという感じ。「なめらか」との言葉に引きずられてかキメの細かい印象も。モルトとホップの絶妙なバランスが、凪いだ海みたいな穏やかな感じを生んでるんだろうな(?)。最近自分が飲んだものだと、サミュエルアダムスとかのアメリカンIPAに味の傾向は近いか?

  • Stone IPA / Stone Brewing
    IPAの礎ですみたいな前情報を読んで心して味わう。光景が重層的で鮮やかに移り変わる感じ。アメリカのなんちゃら国立公園的な大自然を連想する(一つもよく知らないけど)苦味が残るが心地よい。こんな人間になりたいわね

剰え

パ〜〜〜〜ッと散財してたくさん飲む機会があって楽しかった。一人で一つ一つ噛み締めながら飲むのもいいけど、もったいない気がしつつガンガン飲むのもビールらしさに則っている感じがして良いわね。ネギとかニンニクとかを後先気にせずワシワシ食べていると穏やかな自傷という気がして謎の快感がある、のに似ている。

  • 霞坂Session Hazy IPA/カンパイ!ブルーイング×CRAFTWORKS

1杯目にパイントで。柑橘の香り、軽やかで美味しい。「1杯目にパイントで」にとてもふさわしい気がした。そこまで見た目は濁っておらず、綺麗なオレンジ寄りの色をしていた。

  • HOP STAR IPA HBC692/伊勢角屋麦酒

この日の中では一番味が個性的だった気がした。品種名も登録されていないような新しいホップを使ったシングルホップIPAとのことで、あまり経験が無いようなこっくりした?旨味が強い料理みたいな?感じがした。フルーティーでありつつ甘味が強い感じもしただろうか、とても好み。

  • Knotty Double /Three Weavers

カリフォルニア・ロサンゼルスのブルワリー。ダブルIPA、異様に美味しい。フルーティーで甘味があって苦くて、こういうのウェストコーストスタイルなんだろうな。

  • Tangerine Express Hazy IPA/Stone

タンジェリンという名前通り一番柑橘感が強かった、美味しい。今調べたら実際にタンジェリンピューレに加えてパイナップルも入っているとのこと。Stoneは有名だが記憶の限りでは飲んだことがなかったので今回飲めて良かった。

  • Money,Cash,Haze/Knee Deep

カルフォルニア・オウバーン、「Hopheadsのためのホッピービア専門醸造ブルワリー!」らしい。苦味が比較的少ないのを飲みたいという連れに対して店員さんがおすすめしてくれたのに便乗。確かに前2つと比べたら軽めだが味はしっかりしていて美味しいなあ。

 

 

蝟集

過去の集会がたまたま感染拡大につながらなかったことと、改めて別の集会を開催して良いのかどうかは、区別して考える必要がある。

自分も含めてここを混同してしまって、だんだんなあなあになっている人がいると感じている。開催するのが全て悪いとは思わないけど、逐一問う姿勢を忘れてはいけないのではないか(自戒)。

慣れ・飽きといったものに敏感でなくてはいけないと感じる。個人的な感じ方だが、毎日の感染者数発表もなんだかんだマンネリ化しつつある。「第2波」で「第1波」を超えて最多更新した時もそこまで大きな驚きをもたらさなかったような気がするし、東京200人台に落ち着いた今は、別の大きいニュースがあるとすぐ飲み込まれてしまうくらいになっている。

毎日不安を掻き立てられていた頃に戻るべきとは思わないが、人間の性であるところの無意識の慣れに意識的になろうとしないのは何となく不安なのでこうして一応記しておく。今後もたくさんの「なんだかんだ」のグラデーションを経て「共存」への道を歩んでいくのですかね。

  • Alternative IPA / Craft Rock
    「West Coastド直球」なる文句につられて。こういうの、香りの時点でにやけてしまう。しっかり苦い。松かどうかはわからないが草っぽさはあるか。そこまで甘さは感じない。どういう意味でAlternativeなのか気になるところ…

  • 白い変人 / うしとらブルワリー
    ホワイトipaなるもの、おいしい。最初に感じるのは確かにヴァイツェン?ベルジャンホワイト?とかの小麦的な先行き不透明な味だが、後味は思っていたよりしっかりIPAな感じ。苦いけれど麦の甘み的なのが相まってとてもおいしい。

深縹

志賀高原のシングルホップシリーズをノリで飲み比べしてしまったので記録。

あと2つはあるっぽいので制覇したいところ。

Amarillo IPA (4%):

少し濁っている。花やハーブティーのような香り?あまり今まで集中してフォーカスしたことがないような味。すっきりしていておしゃれで好み、線が細く少しくすんだ色彩を想像する。こんな絵を飾って置けるようなおうちに住みたい。石田ゆり子さん宅ならいける。ビール自体麦っぽい味もして良い。

Citra IPA (7%) :

引き続きHAZY。甘い、桃ジュースみたいなトロトロ感がある。NE IPAの美味しさはここから来ているのかもと思い当たる節がある。ビールっていうかクリームスープ的なコクがある感じ。先ほどより度数が高いからかアルコールも後味に感じる。アルコールと華やかさが相まったせいか、プラスチックを思い出した瞬間もあった(?)。柑橘感がすごい品種とのことだけど、最初の方に草っぽさ?もある気もする。

Simcoe IPA (6%) :

打って変わって透明。香りだけ嗅ぐと柑橘というよりはビールっぽい匂い(なんと言ったらいいのか)がする。今までのに比べるとギザギザした草っぽい感じがする。スッキリしているが、物足りないとも言える?今まで飲んできた、いわゆる「ブレンド」のうちの一部分という感がする。わりとダイレクトにアルコールを感じる。たまたまかもしれないがちょっと炭酸が弱い気も。

揺籃

何度かここで感染拡大の状況がどう変化するかの「肌感」を勝手に書いてきたが、4月5月に予想していたよりもその移り変わり方は単純ではないのだと気づかされている。

5月22日にこう書いている:

「6,7月くらいまではマスクやソーシャルディスタンスの意識は今くらいのレベルが求められる空気なのではないかと想像。8月くらいには恐る恐る飲み会ができるようにならないだろうか。」

この時点の私は単調減少の図しか想像できておらず、その減少速度が速いか遅いかが主な関心になっている。

しかし現実には、単純に感染者数のグラフだけ見ればどうみても第2波が来ていながら、感染者数に応じて4月と同じ制限を課すのは経済活動的に無理という現実?が相まって、世の中の議論も数ヶ月前より複雑化している感がある。単に自粛が辛い、というストレスというよりは、どうしたらいいかわからないという別の種類のストレスが色濃い気がする。

 

以下はストレス図鑑です。

①気をつけていても発症するのではないかという漠然とした不安が常にある

これは3月からずっと、起きた瞬間から寝る瞬間まで多かれ少なかれつきまとっているもので、もう改めて意識もしないけど積み重なって相当なストレスになっていると思う。

②以前は普通にできていたことができない辛さ・悔しさ・やるせなさ

学校行事、課外活動、ライブ等のイベント、飲み会、夏祭り、とか

②' その辛さを吐露したいけど、もっと辛い人がいるのではないかと思うと言いたいことも言えない

せっかくの夏なのにビアガーデン行けないの死にたい、とか呟きたい時、同級生に未だ会えない大学1年生とか集大成の大会が潰れた高校3年生の方がよっぽど辛いと思うとあんま言えないような気持ちになる人も少なくないような気がする(自分は割とそういうことに囚われがち)「医療従事者に比べたら…」みたいなことを考え始めるとますますキリがない。とか考えなければいけないのもストレスになりうる。

③人によって危機感の高さにズレがあり、それが人間関係の摩擦や攻撃的な言葉を生んでいる

緊急事態解除後、これが一番新たなストレスとして感じることが多いように思う。人によってはSNSで普通に飲み会やらの写真をアップしていて、自粛している人がそういうのを見ると「なぜ自分は自粛しているのにこいつは楽しんでいるんだ」「このような人がいるから感染が拡大するんだ」とか、自粛自体のフラストレーションと他人を糾弾する感情とがごっちゃになってしまっているような状況?に陥りうる。

危機感が自分と違う人の行動を目の当たりにすると、自分自身の自粛行動が正しいのかという価値判断が揺らぐことにもなり、常に何が正しいのかわからない状況に置かれているのも不安の種になっていると感じる。

危機感高めの人が低めの人を揶揄するような言葉をSNSで見ちゃったりするのもストレスフルですよね。全体的にSNSは見過ぎない方が良さそう。

措辞

「美術館女子」がやや話題になっている

個人的には「〇〇女子」という言い方は引っかかるところもあるが、「本来は男性優位であるコンテンツという意味が込められているのではないか」方面の憤りは感じない。(美術館に関しては、すでに指摘されているように、そもそも女性の方がファンが多い感覚があるというのもある。マンスプレイニングは実際あるようで嫌だけど)

「〇〇女子」自体は、女性蔑視とかステレオタイプ的というよりは、単にカテゴライズの意味合いしかないのではと思っている。サブカル女子とかメンヘラ女子とかと同じ、どういう趣向を持つか・どういう性質かを付加する言葉で。

そこには女性を見下す意味合いはないと思っているのに、なぜ微妙にもやるのか?

自分と他者をまとめてラベリングする行為自体が雑で、余計なものを引き寄せているように感じるからかもしれない。ラベルがつくことによる他者(異性?)からの目線、自分をどう見せようかという作為、同じラベルがついた人を集めたコミュニティの存在、コミュニティ内の微妙な異和。

「ビール女子」について近いうちに真剣に考えたいところ。